歯槽膿漏判定試験

最近CM等でもよく耳にする歯槽膿漏という言葉ですが大きく分けると歯周炎と歯肉炎に分けることができます。

歯肉炎は、汚れ(プラーク)や歯石が長期にわたり歯に付着することにより、歯肉が慢性的な炎症を起こしている状態です。処置としては、歯医者で歯石をしっかり除去して、歯ブラシによりプラークが付着していない環境を作りさえすれば基本的に治癒します。例外として精神安定剤や、抗てんかん薬を服用していると歯肉炎が起こる場合がありますが、このような場合は上記の処置を行っても治癒はしません。

歯周炎とは、歯肉炎が進行して、個々の歯を支えている顎の骨が少しずつ消失してしまう病気です。あまり進行してしまうと、支えがなくなり歯が動揺して抜歯に至ってしまいます。処置としては、歯肉炎と同様な処置の他に歯茎の下に潜む深い部分の歯石や炎症部分を機械的に除去し、又、歯周炎を進行させるような、異常な噛み合わせを調整する等を行うことにより、症状の安定化を図ります。

基本的に歯周炎に完全な治癒はありません。なぜなら、失ってしまった顎の骨全てを、元の健康な状態まで復帰させることができないからです。(しかし一部の骨を増加させることは可能です。)

よって、歯周炎の治療目標とは現状より進行させないこと、症状を安定化させて、良好な口腔内環境を整えること、となります。

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歯肉炎・歯周炎の違い

左:歯肉炎、歯周炎 右:重度歯周炎

歯肉炎

わずかに歯肉が炎症を起こしておりレントゲン上は特に骨の吸収は見られません

中等度歯周炎

歯肉が腫れておりレントゲン上から骨の吸収が見られます

重度歯周炎

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歯槽膿漏にならないために・・・

虫歯と異なり歯槽膿漏は、症状があまりなく軽度のうちに、ご自分で気づくということが、あまりありません。知らないうちに進行し、「あれっ、なんかおかしいな」と感じて歯医者を受診してみると、かなり進行していた、ということがよくあります。

そこで日頃から週に1~2回は鏡でご自分の歯茎をチェックして、出血や口臭、腫れ、口の中の粘つき、歯の揺れ等を見てみるといいでしょう。もしも、1つでもこのような症状がある場合は一度歯医者を受診し、歯槽膿漏のチェックをお勧めします。

基本的に、口の中のプラークが歯槽膿漏を悪化させる大きな要因ですが、その他にも、ストレス、食生活、喫煙、歯軋り、寝不足、糖尿病、等は憎悪因子とな ります。日頃から規則正しい生活を送り、しっかりと歯を磨く事が一番の予防となるでしょう。

又、最近の研究から歯槽膿漏によりトラブルをおこすのは口の中だけではなく、全身にも影響をあたえることがわかってきました。例えば、糖尿病、骨粗しょう症、妊娠、心内膜炎などです。また動脈硬化や動脈瘤の病変部から歯周病菌が発見されており、全身への影響も多大にあることがわかってきました。このようなことから、歯槽膿漏の予防は勿論のこと、治療も重要な意味があると私は考えます。

歯槽膿漏判定試験

問 題 判定項目 判定結果
問 1 歯肉が全体的に腫れている
問 2 歯肉がなんとなくむずがゆい感じがする
問 3 口臭がある
問 4 歯ブラシを行うと歯茎から出血がある
問 5 口の中がネバネバする感じがある
問 6 歯茎から膿がでることがある
問 7 硬いものが食べずらい
問 8 歯がグラグラしている
問 9 以前に比べて歯が伸びたような気がする
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